ブログ|株式会社寺口建設

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第12回橋梁工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社寺口建設、更新担当の中西です。

 

現場力・技術力・チーム力が磨かれる

 

橋梁工事業の現場は、計画通りに進むことばかりではありません。天候によって河川の状況が変わり、強風で架設作業が制限されることもあります。交通規制の時間が限られていたり、周辺の生活や物流への影響を最小限に抑えたりする必要もあります。こうした条件の中で「どうすれば安全に、品質を確保しつつ、期日通りに完成させられるか」を考え抜くのが、橋梁工事の醍醐味です。現場には、問題解決の連続があります。

橋梁工事が面白いのは、土木の総合格闘技のように幅広い要素が絡むからです。基礎工、下部工、上部工、架設、床版、付属物、舗装、伸縮装置、排水設備、塗装・防食、仮設、交通規制など、多数の工程が連携して初めて橋は完成します。しかも、工程ごとに専門性が高く、各職種の段取りが噛み合わないと品質も工期も守れません。だからこそ、工程管理・品質管理・安全管理という「現場を動かす力」が磨かれます。段取りが決まり、各工程がスムーズにつながっていくとき、現場は強い一体感に包まれます。

技術面でも、橋梁工事には学びが多くあります。例えば鋼橋なら、部材の精度管理や溶接管理、ボルト締結管理、防食の知識が重要になります。コンクリート橋なら、配筋・型枠、打設計画、養生管理、ひび割れ対策など、材料特性を踏まえた施工力が求められます。さらに既設橋の補修では、損傷原因の推定、補修材の選定、施工範囲の判断など、調査と設計意図の理解が欠かせません。技術は現場で磨かれ、経験を重ねるほど判断の精度が上がっていきます。

橋梁工事は地域との関わりも深い仕事です。橋は公共性が高い構造物であり、工事中も地域の生活動線や交通に影響が出ます。説明や周知、騒音・振動への配慮、工事車両の運行管理など、近隣対応の丁寧さが信頼につながります。工事が終わった後に「大変だったけど、きれいになった」「安心して通れる」と言われると、社会に貢献できた実感が強く残ります。

そして何より、橋梁工事業は成果が形として残ります。完成した橋は、次の世代が使い続けるインフラです。自分の仕事が長期にわたり社会を支えるという実感は、他の仕事では得がたい魅力です。技術を磨き、現場を動かし、チームで成し遂げる。橋梁工事業は、挑戦するほど面白くなり、誇りが積み上がる仕事です。

第11回橋梁工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社寺口建設、更新担当の中西です。

 

“巨大インフラ”

 

橋は、川や谷、道路や鉄道をまたぎ、人と物の流れを途切れさせないために欠かせない存在です。通勤・通学、物流、救急搬送、災害時の避難や復旧など、私たちの生活は橋によって支えられています。橋梁工事業は、その社会基盤を最前線で築き、守り続ける仕事です。完成した橋が何十年にもわたり地域の暮らしを支え続けることを思えば、この仕事の価値と誇りは計り知れません。

橋梁工事の魅力の一つは、スケールの大きさです。鋼桁やコンクリート桁、ケーブル、支承、床版といった構造体を、計画通りの精度で組み上げていく工程は、まさに土木技術の結晶といえます。大型クレーンを用いた架設、ベントや送り出し工法などの特殊工法、夜間の交通規制下での作業など、現場は一つとして同じ条件がありません。地形や河川条件、周辺交通、近隣への影響、工期、気象などの制約の中で、最適な施工計画を組み立て、実行する総合力が求められます。その分、現場を動かす判断力や段取り力が鍛えられ、経験が大きな武器になります。

また、橋梁工事は「精度」が価値に直結する分野でもあります。橋はわずかな誤差が後工程や耐久性に影響するため、測量・墨出し、部材の据付、溶接やボルト締結、床版施工、伸縮装置や支承の設置など、どの工程も高い品質管理が欠かせません。完成すると見えなくなる部分も多いからこそ、見えない品質を守る姿勢がプロの矜持となり、信頼の積み重ねにつながります。安全管理も同様で、高所作業や重機作業、交通規制下での作業が多い橋梁工事では、事故を起こさないためのルールづくりと徹底が最重要です。安全に完工すること自体が、チームの力を示す成果になります。

さらに、橋梁工事業は新設だけでなく、補修・補強・更新という分野でも社会的役割が増しています。橋は長期間使われる構造物である一方、老朽化は避けられません。塗装の更新、床版の補修、支承の交換、耐震補強など、既設橋を活かしながら性能を維持・向上させる工事は、交通を止められない条件の中で実施されることも多く、工夫と技術が求められます。新設と維持管理の両面で社会を支える点が、橋梁工事業の大きな意義です。

橋が完成したときの達成感は、言葉にし尽くせないものがあります。地図に残り、地域の景観の一部になり、そこを渡る人々の毎日を支え続ける。「自分たちがつくった橋が、未来の当たり前を支えている」という実感は、橋梁工事業ならではの誇りです。

第10回橋梁工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社寺口建設、更新担当の中西です。

 

目次

~👷‍♂️🌉 現場で働く“人”~

 

 

前回は「橋ができるまで」の流れを中心にお話しましたが、
今回はもう少し“人”に焦点を当てて、

「橋梁工事の現場で働くってどんな感じ?」
「どんな職種の人が関わっているの?」
「しんどいところ・おもしろいところって何?」

といったことを、リアルにお伝えしてみたいと思います💪

  • 建設業・土木業に興味がある学生さん

  • 転職でインフラ系の仕事を考えている方

  • 現場で働く家族や友人の仕事をもっと知りたい方

に向けて、できるだけ等身大の言葉で書いてみますね😊


1.橋梁工事の現場には、こんな職種が関わっています💼

一つの橋の工事には、
本当に多くの職種・会社が関わっています。

◆ 現場監督(施工管理)

  • 工事全体の段取りを組む

  • 安全管理・品質管理・工程管理・原価管理

  • 図面の確認・変更点の調整

  • 役所・施主・設計事務所・協力会社との打ち合わせ

など、いわば**「現場の司令塔」**です📡

現場作業そのものをする時間より、
打ち合わせ・書類作成・検査対応などの時間の方が長いことも多く、
“泥だんごだけじゃない土木のしごと”の代表です😄

◆ 鉄骨・橋梁架設の職人さん

  • 桁(鋼桁・コンクリ桁)の組み立て

  • 高所でのボルト締め・溶接作業

  • 重機オペレーターとの連携

などを行う、橋づくりの花形ポジション🌉

高所が平気で、
「怖さ」を知りながらも冷静に動けるプロフェッショナルです。

◆ 型枠大工・鉄筋工・とび職・重機オペレーターなど

  • コンクリート構造物の型枠を組む大工

  • 鉄筋をきれいに組み上げる鉄筋工

  • 足場や仮設構造物を組み立てるとび職

  • クレーン・バックホウ(ショベルカー)を操るオペレーター

これらの職人さんたちがいなければ、
現場は一歩も前に進みません。

一人ひとりが、
**「自分の仕事が橋のどの部分を支えているか」**をしっかり理解しながら働いています💪


2.橋梁工事の“とある一日”をのぞいてみる⏰

季節や工程によってバラバラですが、
一例として「桁架設〜床版工事」の頃の一日をイメージしてみましょう。

🕖 7:30 現場集合・朝礼・KY(危険予知)活動

  • 当日の作業内容の確認

  • 使用する重機・道具の確認

  • 危険ポイントの洗い出しと共有

  • ラジオ体操で体をほぐす🧘‍♂️

橋梁工事に限らずですが、
**「朝のミーティングが安全のスタートライン」**です。

🕗 8:00 作業開始

  • 高所作業のフルハーネス確認

  • 重機の始動前点検

  • 作業エリアの立入禁止措置

例えばこの日は、

  • 鉄筋組立班

  • 型枠班

  • 鉄骨補修班

  • 現場監督(段取り・写真撮影・品質確認)

などに分かれて動きます。

🕙 10:00 小休憩☕

高所作業が多い橋梁現場では、
こまめな休憩と水分補給がとても大事です。

「ちょっと疲れたかな?」と思う前に休む。
これが、安全にも品質にもつながります💡

🕚 10:15〜12:00 作業続き

  • トルクレンチでボルトの本締め

  • 床版の鉄筋のピッチ(間隔)確認

  • 型枠の寸法チェック

現場監督は、

  • 測量器で位置を確認

  • 図面どおりに施工できているかチェック

  • 必要に応じて写真撮影(出来形管理)

を行いながら、
「予定どおり進んでいるか?」を常に頭の中で整理しています🧠

🕛 12:00 昼休み🍚

現場事務所や車の中、日陰のスペースなどでお昼ご飯。
弁当だったり、近くのお店でテイクアウトしたりさまざまです。

職人さん同士の会話も、

  • 仕事の段取りの話

  • 過去の現場の話

  • 家族の話

などいろいろ。
この“ゆるい時間”も、チームづくりには欠かせません😊

🕐 13:00〜16:30 午後の作業

午後は集中力が落ちてくるので、

  • 熱中症対策

  • 高所でのフラつき

  • 判断ミス

に特に気を付けます。

コンクリート打設の日などは、

  • 打ち継ぎが出ないよう段取りよく流す

  • バイブレーターで締め固め

  • 仕上げ・養生

など、常に時間との戦いです⏱️

🕟 16:30〜17:00 片付け・終礼

  • 工具の点検・片付け

  • 足場や資材の安全確認

  • 当日の反省点・翌日の注意点の共有

最後まで気を抜かず、
「現場を安全な状態で終える」ことが、その日の大事な仕事の一つです。


3.橋梁工事の「大変なところ」正直に話します💦

どんな仕事にも大変な点はありますが、
橋梁工事ならではの“しんどさ”を挙げるとすれば、こんなところです。

🌀 天候との戦い

  • 強風 → 高所作業ができない

  • 雨 → コンクリート打設が難しい/足場が滑りやすい

  • 猛暑 → 熱中症リスク増大

  • 真冬 → 手がかじかんで作業がしづらい・路面凍結

天候によっては、
「予定どおり進めたいけど、安全を優先して中止」
という判断をしなければいけない日も多くあります。

📅 工程とプレッシャー

  • 開通日が決まっている

  • 交通規制の時間に制限がある

  • 夜間作業で終電後〜始発前の短い時間しか作業できない

など、時間との戦いも日常茶飯事です。

「急いでいるときほど、安全に」
という矛盾したような条件の中で、
最適な判断をしていくのが現場監督・職長の腕の見せどころです💪

🧗‍♂️ 高所や狭い場所での作業

橋梁工事では、

  • 高さ数十メートルの橋脚上

  • 川の上に張り出した足場

  • 桁の下の狭いスペース

など、“足元が頼りない”状況で作業することも多くあります。

もちろん安全帯・ネット・仮設手すりなど対策はしていますが、
**「怖さを知ったうえで慎重に動く」**ことが常に必要です。


4.それでも続けたくなる“おもしろさ・やりがい”✨

大変なところも多い橋梁工事ですが、
それでも多くの人がこの仕事を続けているのには理由があります。

🌉 目に見える形が“ドーン!”と残る

  • 毎日現場の前を車で通るたびに、「俺たちが作った橋だな」と思える

  • 家族や友人に「この橋、うちがやったんだよ」と自慢できる

  • 地図やカーナビにも載るインフラに携われる

これは、
ものづくりの仕事ならではの大きなやりがいです😊

👨‍👩‍👧‍👦 生活と街を支えている実感

  • 渋滞が減った

  • 通学路が安全になった

  • 災害時の避難路として役立った

後から地域の方の声を聞くと、

「あのときの苦労が、ちゃんと人の役に立っているんだな」

と実感できます。

👥 チームで達成する感覚

橋梁工事は、一人では絶対にできません。

  • 職人さん

  • 現場監督

  • 設計者

  • 材料メーカー

  • 重機オペレーター

  • 交通誘導員

など、様々な立場の人が関わり、
**「全員で一つの橋をつくる」**のがこの仕事の魅力です。

桁が無事にかかった日、
コンクリート打設が完了した日、
無事故で竣工を迎えた日――

みんなで「お疲れさまでした!」と言い合える瞬間は、
何度経験しても格別です✨


5.これからの橋梁工事は“デジタル×現場”の時代へ📲

最近の橋梁工事の現場では、
デジタル技術の活用もどんどん進んでいます。

📐 3Dモデル・BIM/CIMの活用

  • 橋全体を3Dでモデル化

  • 干渉チェック(クレーン・足場・他の構造物がぶつからないか)

  • 施工ステップをシミュレーション

図面だけではイメージしづらかった部分も、
3Dで可視化されることで、

  • 職人さんへの説明

  • 施主・住民への説明

がぐっとやりやすくなりました😊

📷 ドローンやタブレットの活用

  • 橋の上・下の点検撮影

  • 施工状況の空撮

  • 図面や写真の共有をタブレットでその場で確認

など、「ITが苦手だから建設業へ」だった時代から、「ITも使いこなす建設業」へと変わりつつあります。

🤖 機械化・省力化の流れ

  • 自動締め付け装置

  • 高所作業を支える昇降足場

  • 重い資材の運搬をサポートする機械

など、人の負担を減らす工夫もどんどん進んでいます。

「きつい・汚い・危険」

というイメージから、

「かっこいい・誇れる・進化する」

に変えていくことが、
これからの橋梁工事業界の大きなテーマでもあります🌉🌈


6.橋梁工事の世界に興味を持ったら…?🔰

もしこの記事を読んで、

  • 「橋の仕事、ちょっと面白そうだな」

  • 「土木って思っていたより奥が深いかも」

と感じていただけたら、嬉しいです😊

学生さんなら…

  • インターンシップで現場見学に行く

  • 学校の先生に土木系・インフラ系企業の話を聞いてみる

  • オープンキャンパスや業界説明会で話を聞く

など、まずは現場を“見てみる”ことをおすすめします。

社会人・転職を考えている方なら…

  • 地元の建設会社や橋梁会社の採用情報をチェック

  • 「未経験可」「見習いOK」の現場からスタート

  • 技能講習や資格取得の支援制度を活用

橋梁工事の世界は、
「経験がものを言う」一方で、
未経験からしっかり育てていこうという会社も増えています。


7.まとめ:橋梁工事は、“形に残る誇り”を持てる仕事👷‍♀️🌉

  • 橋梁工事の現場には、多様な職種・プロフェッショナルが関わっている

  • 天候・工程・高所など、大変な面も多いが、そのぶん完成時の達成感も大きい

  • 橋は、地域の暮らし・物流・防災を支える“縁の下のインフラ”

  • デジタル技術・機械化も進み、「新しい建設業」の姿に変わりつつある

普段何気なく渡っている橋も、
その裏にはたくさんの人の想いと技術が詰まっています。

もし次に橋を渡るとき、
ふと欄干や桁、橋脚を眺めてみてください。

「ここで誰かがボルトを締めて、
誰かがコンクリートを打って、
誰かが図面とにらめっこしてくれていたんだな」

そんなふうに感じてもらえたら、
橋梁工事に携わる者として、これ以上嬉しいことはありません😊

これからも、
安全で、強く、長く愛される橋をつくるために――
私たちは、今日も現場で橋と向き合っています🌉💪

 

 


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第9回橋梁工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社寺口建設、更新担当の中西です。

 

~“橋ができるまで”~

 

 

毎日のように車で走っている橋、電車で渡る大きな川の橋、高速道路の高架橋…。

当たり前のようにそこにある“橋”ですが、
実はその一本一本に、たくさんの人の知恵と技術と汗が詰まっています

今日は、橋梁工事に携わる立場から、

  • 橋ができるまでの流れ

  • 現場で大事にしていること

  • 見えない部分で行っている工夫や苦労

を、できるだけ分かりやすくお話ししてみたいと思います✨


1.そもそも「橋梁工事」ってどんな仕事?

橋梁工事(きょうりょうこうじ)とは、その名の通り橋をつくる工事ですが、
単に「橋げたを組んで道路を通す」だけではありません。

  • 川や谷・海峡などに新しく橋を架ける工事

  • 古くなった橋を補強・架け替えする工事

  • 地震や災害に備えた耐震補強工事

  • 歩行者用デッキや高架橋の延伸工事

など、内容は多岐にわたります。

橋は、

  • 車や歩行者の通行

  • 鉄道・物流

  • 緊急車両の通り道

として欠かせない“インフラの要”。

だからこそ、橋梁工事の現場では
「安全」×「強度」×「長寿命」
この3つを常に意識しながら仕事を進めています


2.橋が必要と決まるところからスタート

新しい橋をつくるとき、
いきなり現場に重機が入ってくるわけではありません

◆ ① まずは「必要性」の検討

  • 渋滞の解消

  • 生活道路の確保

  • 災害時の避難・迂回路の確保

  • 開発計画に合わせた道路ネットワークの強化

などの観点から、
行政やコンサルタント、道路管理者などが「ここに橋が必要だ」と判断します。

◆ ② ルート・構造の検討

  • 川の幅や水深

  • 地盤の強さ

  • 周辺の環境(住宅・商業地・工場など)

  • 交通量や将来予測

を踏まえて、

  • 橋の長さ

  • 橋脚(橋を支える柱)の位置

  • 構造形式(桁橋・アーチ橋・斜張橋・吊橋など)

が検討されます。

この段階からすでに、
設計者と施工者(工事業者)が一緒に議論するケースも増えています。

「設計通りにつくる」だけでなく、
**「より安全で、施工もしやすく、コストも抑えられるか」**を現場目線から提案するのも、橋梁工事に携わる者の大事な役割です‍♂️‍♀️


3.地盤調査・仮設計画――見えないところからが本番️

橋は、上に見えている部分よりも、
「地中に隠れている基礎」が命です。

◆ 地盤調査で“足元の強さ”を確認

  • ボーリング調査(地中に穴をあけて土の状態を調べる)

  • 標準貫入試験(地盤の硬さを測る)

などを通して、

「どのくらい深くまで杭を打つ必要があるか」
「橋脚を支える地盤はどの層が適しているか」

を判断します。

弱い地盤のまま浅い基礎で橋をつくってしまうと、

  • 沈下

  • 傾き

  • 地震時の倒壊リスク

につながります⚠️

だからこそ、
見えない地盤の状態をきちんと把握することが、橋梁工事の最初の大仕事なんです

◆ 仮設構台・作業ヤードの計画

橋を架ける場所は、

  • 川の上

  • 交通量の多い道路の上

  • 鉄道の上

など、“そのままでは作業しにくい場所”がほとんどです。

そこで登場するのが、

  • 仮設の足場

  • 仮設桟橋(工事用の簡易な橋)

  • 作業員や重機が載るための構台

といった「仮設構造物」。

本番の橋をつくるための“橋”を先につくる

ことも、橋梁工事ではよくあります


4.基礎工事――見えない“縁の下の力持ち”づくり

いよいよ現場での工事がスタートすると、
まず行うのが**「基礎工事」**です。

◆ 杭基礎・直接基礎って?

橋脚を支える基礎には、代表的に

  • 杭基礎
    → 地中に長い杭(コンクリート・鋼)を打ち込み、深い強固な地層で支える方法。

  • 直接基礎
    → 地表付近の地盤が十分に強い場合に、その上に大きなフーチング(基礎コンクリート)を築いて支える方法。

地盤の特性に合わせて、最適な方式が選ばれます。

◆ 限られたスペース・水の中での施工

川の中に橋脚が立つ場合、

  • 仮締切(かわしめきり:水の流れを一時的にせき止める)

  • 鋼矢板や土留めを打ち込んで“人工的なドライエリア”を作る

など、水との戦いもつきものです。

重機が入れない場所では、
クレーン船やフローティングの足場を使って作業することもあります


5.橋脚・橋台→桁架設へ…いよいよ“橋らしく”なってくる瞬間✨

基礎ができたら、その上に

  • 橋脚(橋を支える縦の柱)

  • 橋台(橋と陸地をつなぐ部分)

をつくっていきます。

鉄筋を組み、型枠を組み、コンクリートを打設。
しっかりと養生期間(固まるまでの時間)をとってから、次の工程へ進みます。

◆ 桁(けた)架設――橋の“骨”をかける大イベント

橋の上部構造となる「桁」を架ける工程は、
現場にとっても大きな山場のひとつです

桁の架設方法には、例えば

  • クレーン架設工法
    → 地上またはクレーン船から大型クレーンで桁を吊り上げて据え付ける方法。

  • ベント工法
    → 仮設の支柱(ベント)の上に少しずつ桁を組み立てていく方法。

  • 張出し架設工法
    → 橋脚から少しずつ片持ちで伸ばしていく方法。長大橋などで用いられます。

  • 送り出し工法
    → 陸側で組み立てた桁を、油圧ジャッキなどで少しずつ前方へ押し出していく方法。

現場条件(川幅・高さ・周辺道路の交通量など)によって、
最も安全で効率的な工法が選ばれます。

桁が無事にかかった瞬間は、
いつ見ても鳥肌が立つような感動があります✨

「あぁ、この瞬間に向けてみんなで準備してきたんだな…」

という一体感も、橋梁工事の醍醐味です。


6.床版・舗装・付属物――“走れる橋”に仕上げていく工程

骨組みとなる桁ができたら、次は「人や車が通れる橋」に仕上げていきます。

◆ 床版コンクリートの施工

  • 鉄筋を組み、型枠を敷き詰める

  • コンクリートを打設し、平滑に仕上げる

  • ひび割れ防止のため、養生をしっかり行う

橋の床版は、荷重を面で受けて桁へ伝える重要な部分です。

最近では、工場であらかじめ製作したプレキャスト床版を設置する工法も増え、
品質の安定・工期短縮にもつながっています⏱️

◆ 防水層・舗装工事

橋の上は、

  • 紫外線

  • 車の走行

など、さまざまな条件にさらされます。

床版を守るために、

  1. 防水層(特殊シートや塗膜防水など)

  2. アスファルト舗装(車道)/コンクリートや舗装材(歩道)

といった層構成で仕上げていきます。

◆ 高欄・照明・標識・伸縮装置などの取り付け

  • 落下防止や景観も考えた高欄(手すり)

  • 夜間走行に必要な照明設備

  • 橋の端部に設置する伸縮装置(気温変化などによる伸び縮みを吸収)

といった“橋の付属物”も、
安全性と景観性を両立させながら設置していきます。


7.安全管理は「やりすぎなくらいでちょうどいい」⚠️

橋梁工事は、高所作業・重量物作業・水上作業など、
多くのリスクが潜む工事です。

現場では、

  • フルハーネス型安全帯の着用

  • 親綱・手すり・墜落防止ネットの設置

  • クレーン作業時の立入禁止範囲の徹底

  • 毎朝のKY(危険予知)ミーティング

  • 作業手順書の確認・復唱

など、**「当たり前のことを、徹底してやり続ける」**ことを大切にしています。

一人ひとりが、

「自分の身は自分で守る」
「自分と仲間を守るために声を掛け合う」

という意識を持つことが、
安全で質の高い橋をつくるための一番の土台です‍♂️‍♀️✨


8.完成がゴールじゃない。橋梁工事は“未来のための仕事”

橋が完成すると、
開通式や式典が行われることもあります

住民の方々や子どもたちが楽しそうに渡っている様子を見ると、

「この橋が、この街の暮らしを支えていくんだな」

と、胸が熱くなります。

でも、橋の仕事は**「つくって終わり」ではありません。**

  • 定期点検

  • 補修工事

  • 耐震補強

  • 長寿命化対策

など、橋を長く安全に使い続けるための工事も、
橋梁工事業者の大事な役割です。

私たちは、
「今の安全」だけでなく、
10年後・30年後・50年後の安全を見据えて橋をつくる仕事をしている――
そういう誇りを持って、日々橋と向き合っています


9.まとめ:橋は“人と人・街と街をつなぐ仕事”の象徴

  • 橋梁工事は、設計段階から施工・維持管理まで、たくさんの仲間が関わるチームプレー

  • 見えない地中の基礎から、空に伸びる桁まで、一本一本に技術と工夫が詰まっている

  • 安全管理は、「やりすぎ」なくらい徹底するのが当たり前

  • 橋は完成して終わりではなく、次の世代まで使い続けてもらうためのインフラ

もし、いつも渡っている橋があれば、
今度通るときに少しだけ上を見上げて、

「この橋、どうやって作ったんだろう?」

と想像してみてください

その一本一本の向こう側に、
今日も現場で汗を流している橋梁工事の職人たちがいます。

橋は、
人と人、街と街、今と未来をつなぐ“インフラのバトン”

これからも私たちは、
そのバトンをしっかりとつなげていくために、
一本一本の橋と真剣に向き合っていきます✨

 

 


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第8回橋梁工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社寺口建設、更新担当の中西です。

 

~橋梁の未来設計~

 

橋は、完成写真が最も美しいとは限りません。供用が始まった瞬間から、荷重・温度・風・塩・水・紫外線・交通振動に晒され、性能はゆっくりと変化します。長寿命化、災害レジリエンス、カーボンニュートラル、デジタル化、人材不足――時代の要請に橋梁分野はどう応えるのか。ここでは「これからの橋」を支える実践キーワードを深掘りします。


1️⃣ 点検から常時監視へ:構造ヘルスモニタリング(SHM)

従来の近接目視・打音に、低消費電力センサーを組み合わせて、加速度・歪み・温度・風速・たわみ・支承回転角を常時取得。クラウドで異常兆候を早期検知し、補修の前倒し・過剰補修の抑制を同時に実現します。
センサーは万能ではないものの、“見えない時間”を可視化。点検の眼と耳を拡張し、意思決定の根拠を強化します。☁️


2️⃣ 耐震・落橋防止のアップデート:性能規定設計へ️

地震国・日本の橋は、支承損傷・落橋・橋脚塑性化・液状化などの経験知をアップデート中。
落橋防止装置(連結構・ケーブル・ダンパー)、免震支承(鉛プラグ積層ゴム・弾性すべり)、座屈拘束ブレース(BRB)を適材適所に。新設は地震動レベルごとの損傷許容を明確化し、塑性ヒンジ位置・エネルギー吸収機構を設計に内蔵。既設は床版取替と同時に支承交換・連結追加の“パッケージ補強”が有効です。


3️⃣ 補修・更新の実装力:正しい診断が正しい工法を選ぶ

鋼橋:腐食グレード・塗膜劣化・溶接止端の疲労亀裂(MT/PT)・ボルト孔摩耗を評価し、添板・ストップホール・塗替え(重防食系再構築)・電気防食などを選択。
コンクリート:中性化・Cl濃度・含水率・ASR・凍害・たわみを調査し、断面修復・表面被覆・断面増厚・床版更新(RC→合成・UFCパネル)を組み合わせる。目的は「元に戻す」だけでなく、次の補修周期を延ばしLCCを最小化すること。️


4️⃣ デジタルツインでつくる“見える合意”と“速い現場”️

BIM/CIMで3Dモデルに地盤・仮設・交通・景観を統合し、干渉チェックと景観検討を同時進行。ドローン写真測量・LiDAR点群で出来形・土量・変位を定量化、架設手順はアニメーション化。️
協力会社・行政・住民説明の“共通言語”になり、工程のムダ・錯誤が減少。点検結果をIFC等でモデルに紐づけ、部材ごとの履歴・健全度・補修計画を参照するデジタルツインは、維持管理のゲームチェンジャーです。♻️


5️⃣ 省力化・安全の自動化:人が人らしく働くために

点検ドローン・自走式点検車・ボルト自動締付・ブラスト自動化・PC緊張自動記録・コンクリート出来形自動管理……「高所・狭隘・反復」を機械に任せ、人は判断・調整・対話に集中。
安全はルールだけで守れない。データで人員配置・工程・機材を設計し直す“安全の設計”が鍵です。


6️⃣ カーボンニュートラル:材料・工法・運用の三層で効かせる

材料:低炭素セメント(高炉スラグ等)・高耐候性鋼・長寿命重防食系・UFC床版で更新短縮。
工法:仮設材再利用・電動重機・ハイブリッド発電・搬入最適化・待機基準の明確化。
運用:平滑舗装・排水改良で走行抵抗低減=CO₂削減&安全向上。環境配慮は“あと付け”ではなく設計思想の中核へ。️


7️⃣ 景観と地域:橋は“見られる構造物”、暮らしの背景️️

色彩・高欄・照明・親柱・橋名板・歩道のしつらえで地域のアイデンティティを形に。夜間照明は安全・省エネに加え、まちの顔をつくる装置に。
工事中は説明会・VR・モデルで分かりやすく情報発信、騒音・振動・通学路の安全を丁寧に配慮。技術だけでなく“対話”が信頼を育てます。️


8️⃣ 技能継承:暗黙知を言語化・可視化する

ベテランの“勘所”――風の変わり目、ボルトの声、溶接音――は言葉にしにくい。だからこそ、SOP更新、失敗事例のオープン化、VR/AR訓練、資格体系化、現場→設計のフィードバックの場づくりで、知を循環させる。教育はコストに見えて、品質・安全・工程を同時に守る最も効く投資です。


9️⃣ リスクと契約:不確実性を設計に織り込む⚖️

地中障害・未記載埋設物・異常気象・価格急変・疫病……“想定外”は起きる。契約段階でリスク分担(数量変動・価格スライド・工程調整・インセンティブ)を明確化。設計段階で代替工法・冗長性・仮設転用性・現場判断の裁量を用意。吸収できる“器”を先に用意すれば、現場はしなやかに動けます。


未来の標準:「長く使える」を当たり前にする⏳

いい橋は、十年・二十年たっても“当たり前に使える”橋。塗装が更新され、床版が換わり、支承が整備され、排水が改善されても、なお本来の姿と機能を保ち続ける――そのために、新設と維持、デジタルとアナログ、材料と人、景観と経済を“統合”する文化を育てたい。
橋は点ではなく線、線ではなく面、面ではなく“時間”。私たちは、その時間を設計し続ける技術者でありたいのです。️‍♀️‍♂️

 

 


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第7回橋梁工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社寺口建設、更新担当の中西です。

 

~一本の線になるまで~

 

橋は、川や谷、道路や鉄道などの「途切れ」を越えて、人と物流の流れをつなぐ社会装置です。優雅なアーチや軽やかな桁のラインに目を奪われがちですが、その背後には、用地交渉から地盤調査、仮設計画、基礎・上部工の構築、舗装・付属物の取り付け、維持管理計画に至るまで、膨大な意思決定と精緻な工程管理が折り重なっています。この記事では、橋梁工事がどのように「一本の線」になるのかを、計画段階から竣工・引き渡しまでの流れで解きほぐしつつ、現場ならではの勘所を共有します。


1️⃣ 構想とルート選定:橋は地図に落ちる前から始まっている️

橋梁プロジェクトの起点は、交通需要・地域振興・防災ルートの確保など社会的要請です。まず上位計画で必要性を確認し、概略ルートを検討。河川管理者や航路、漁業権、希少生物や文化財への影響を含め、多面的に条件整理します。
予備設計では、橋種(桁・アーチ・斜張・トラス・吊橋など)と支間割、基礎形式(杭・ケーソン・直接基礎)を比較。評価軸は、地形地質・水理・施工性・景観・ライフサイクルコスト(LCC)。ここでの判断が工期・安全・維持費を大きく左右します。


2️⃣ 見えない足元を見る:地質・水理調査の本質

橋は地盤の上にしか立てられません。ボーリングと標準貫入試験(N値)、室内土質試験、弾性波探査、河床材料の粒度、洪水時の流況解析、洗掘の予測、塩害・凍害リスクを総合診断。
軟弱地盤なら深層混合処理やサンドコンパクション、長尺杭が候補に。河川では根固め・被覆工など洗掘対策を設計へ反映。調査は「コスト」ではなく「投資」。十分な前情報が、施工中の“想定外”を減らします。


3️⃣ 仮設計画:本体を作るための“見えない構造物”️️

橋梁工事は仮設に始まり仮設に終わる――よく言われる言葉です。工事用道路、作業ヤード、仮設桟橋、足場、ベント(仮支柱)、落下防止、搬入動線など、本設より先に「工事を支える橋」を作るイメージ。
河川では出水期の通水確保と締切計画、海上では台船・起重機船の配置と風・波の待機基準が要。仮設と言えど、強度・安定・耐風・耐震の検討は本設級。


4️⃣ 下部工:荷重を大地へ渡す技術

基礎は場所打ち杭・鋼管杭・PHC杭・ケーソンなどが主流。場所打ち杭なら、ケーシングやベノト・アースドリルで掘削、安定液管理、鉄筋籠の建込み、トレミー打設の品質が肝。
橋台・橋脚は配筋密度が高く、打継ぎ処理・型枠精度・温度ひび割れ対策(打設温度・断熱養生・ひずみ計測)が耐久性に直結。完成後見えなくなる部分ほど、記録と確認が命綱です。✍️


5️⃣ 上部工(鋼・PC):工場品質×現場精度のすり合わせ

鋼橋では工場で主桁・横桁・リブを製作し、溶接部はUT/MT検査、塗装はSa2.5の素地調整→無機ジンク→中上塗で膜厚管理。PC橋は緊張材配置・ジャッキ緊張・グラウト充填性がコア。
「工場のミリ」と「現場のミリ」を一致させるため、BIM/CIMによる干渉チェック、仮組・現地合わせ、許容差設計を徹底。️


6️⃣ 架設工法の最適解:地形・安全・経済の三立⚖️

代表的な工法と要点をダイジェストで

  • ️クレーンベント工法:重機搬入性が鍵。仮支柱上で継手接合、スピードは速い。

  • 送り出し(ローンチング):陸側組立→先端仮桁で滑らせる。河川横断◎、摩擦・横ずれ管理が肝。

  • 張出(トラベラー):PC箱桁で左右交互に打設。下部障害がある長支間向け。

  • ケーブルエレクション:斜張・吊橋。張力管理・耐風対策・振動制御が中核。

どの工法でも、吊り点設計、仮固定→本固定の切替、ボルト本締(トルク+回転角)、現場溶接、風・温度・日射の影響などチェック項目は膨大。長大橋では逐次計測で変位・応力を追う“伴走型施工管理”が効きます。️️


7️⃣ 床版・舗装・付属物:走行性と安全を仕上げる

床版(RC・合成・UFCなど)はスタッドのせん断耐力、打設時たわみ、収縮・温度ひび割れ対策が要。防水層→橋面舗装(平坦性調整)→伸縮装置(走行性&耐久)が品質を左右。
高欄・防護柵・遮音壁・照明・標識・排水は、景観と力学の両立を。排水は劣化の起点になりがち。スリット・桝配置と凍結対策を先読みします。❄️


8️⃣ 品質・安全・工程の三本柱を同時達成する

コンクリートはスランプ・空気量・温度・Cl・強度試験体、鋼はミルシート・溶接記録・塗膜膜厚・ピンホール検査を“記録で守る”。
安全はリスクアセスメント→KY・TBMで全員の視点合わせ。墜落・重機転倒・落下物・感電・挟まれ…ハザードを前倒しで潰す。工程はクリティカルパスの見える化で、出水期・強風期・繁忙期を回避。環境配慮(騒音・振動・濁水・粉じん)も並走。


9️⃣ 供用前検査と引き渡し:完成はゴールではなくスタート

外観・寸法・通り・勾配、ボルト残り回転角、溶接補修、支承据付、伸縮装置のクリアランス、舗装平坦性、排水機能、照明作動、塗膜膜厚を最終確認。必要に応じて載荷試験・動的応答計測で設計値と整合。
引き渡し時に点検・補修計画、点検用歩廊・点検車アクセス、床版更新や耐震補強の余地も共有。維持管理に“バトン”を渡します。➡️


現場からの学び:橋は技術だけでなく“対話”でできている️

橋梁工事は、構造力学・材料学だけで完結しません。気象・水理・地質・交通・景観・合意形成・災害対応・資金計画が絡み合う“社会装置”の構築です。
一本の橋は地域の記憶になり、人と経済の血流になります。だからこそ、計画・設計・施工の全段階を一本の線で結ぶために、「記録」「可視化」「対話」を怠らない――それが私たちの矜持です。

 

 


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第6回橋梁工事雑学講座

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~新たな設計~

 

気候・資源・人手の制約を越えるために

橋梁の設計は、もはや「所要荷重に耐える最小断面」を探す作業ではありません。気候変動への適応、ライフサイクルの最適化、建設・維持管理の生産性向上、周辺環境との調和までを同じ図面上で解く総合設計へと進化しています。本稿では、現場で意思決定に使える視点に絞って、橋梁の“新しい設計”を10のテーマで整理します。


1|レジリエンス設計:希少事象を前提にする

  • 水害・洗掘:上流域の降雨特性が変化する前提で、計画高水位・掃流力を再評価。橋脚形状の流線化・デブリディフレクタ・根固め強化、基礎は「潜在洗掘深+余裕」をとる。

  • 地震・津波・強風落橋防止・座屈拘束・粘性ダンパ・免震支承に加え、ロッキング(自復)ピア交換可能な“ヒューズ”部材で被害を局所化。

  • オーバートッピング許容:越水時の流体力を受け流すディテール、橋面排水の計画、復旧を早める電設・標識の着脱化


2|ABC(加速施工)を前提にした形と継ぎ手

  • モジュール化:プレキャスト桁・床版・壁高欄・伸縮装置を工場製作し、現地では据付と結合のみに。

  • UHPCジョイント:床版パネルや合成桁の短区間接合に超高性能繊維補強コンクリート(UHPC)を用い、閉合部の耐久・止水性を確保。

  • スライドイン/SPMT:夜間に既設橋を撤去→新設をスライド・移動。交通影響を最小化するため、施工ヤードと仮設経路の設計までを図面に落とす。


3|材料の高度化:長寿命と低炭素の両立

  • コンクリート:水結合材比の最適化、高炉スラグ・フライアッシュ・メタカオリン(LC3)等の混和でCO₂を削減。海岸・融雪剤環境では表面含浸+被覆を初期から計画。

  • 鋼材:耐候性鋼の適用範囲を再評価。箱桁は乾式除湿システムを前提に、アクセスハッチと動線を設計に内蔵。

  • 補強材ステンレス主鉄筋/高耐食鉄筋、GFRPバー、CFRPケーブルの“適材適所”。金額だけでなく延命年数×維持費で比較する。


4|「保全しやすさ」を描き込む

  • 点検動線常設足場・キャットウォーク・レール・アンカーを構造内に計画。鋼箱桁は内部照明・コンセント・排水を標準装備化。

  • センサー常設:支承反力、桁のひずみ、ケーブル振動、温湿度、箱桁内露点などの**SHM(ヘルスモニタリング)**を前提に、配線・電源・外乱対策まで設計。

  • 洗浄・排水計画:劣化を早めるのは水。勾配・水抜き・目詰まりしにくい側溝・点検口を備え、塩分環境では「春先洗浄」を運用計画に組み込む。


5|デジタル設計:BIM/CIMとパラメトリック

  • 一元モデル:測量・地盤・構造・仮設・施工ステップ(4D)・維持管理情報までを単一モデルで。干渉・施工余裕・重機旋回・搬入ルートを前シミュレーション

  • パラメトリック設計:スパン・地盤・交通荷重・景観条件を入力すると、断面・桁高・支間割・架設工法が瞬時に比較できる仕組みを用意。意思決定の時間を短縮し、最適点を探る。

  • デジタルツイン:竣工後はセンサー値と連動し、設計仮定→実挙動の差を学習。補修・更新や次案件の設計精度が上がる。


6|合意形成のための“見える化”と景観

  • 可視化:VRで歩行者目線・ドライバー目線・遠景を提示。桁高や支間割の違いが、影・眺望・騒音にどう効くかを共有。

  • 地域材料・意匠:高欄・舗装・照明・親柱に地域文脈を織り込む。景観は後付けではなく、初期設計の制約条件とする。


7|多用途化:“移動”だけでは終わらない橋

  • 歩行者・自転車道の質:幅員・縁石高・視線誘導・防風対策。ランナーや観光に配慮し、ビューポイント・ベンチなど滞在性を設計。

  • エネルギー・環境太陽光一体型防音壁、照明の自立電源化、コウモリ・鳥類配慮など、環境負荷と生態系の両立を図る。


8|施工性を“数式化”する

  • 仮設最適化:ベント・架設桁・張出機の配置は、安全余裕・風速限界・夜間作業時間まで織り込み、施工BIMで手戻りゼロを狙う。

  • 許容差の設計:床版継手、支承高さ、伸縮装置座金など、製作・架設誤差の吸収機構を設ける。現場調整を前提にしない。


9|カーボンとコスト:LCCAで“最適”を定義

  • LCCA(ライフサイクル費用)+LCA(炭素)を並列表記。初期安価でも維持費や更新頻度が高ければ総費用・総炭素で不利になる。

  • 発注者と共有する指標は、延命年数/コスト、CO₂/年、通行止め時間など。設計の価値を数字で合意する。


10|チェックリスト(企画段階の“外したくない要件”)

  1. 気候前提:計画降雨・洗掘深・極値風速を最新に更新したか

  2. レジリエンス機構:免震/制振/交換ヒューズは適用検討したか

  3. ABC:モジュール化・UHPC閉合・夜間切替の可能性検証

  4. 維持管理:常設点検動線・除湿・排水・センサー配線を内蔵したか

  5. デジタル:BIM/CIM一元管理・4D施工計画・ツイン連携

  6. 材料:環境条件別の耐久シナリオと被覆・含浸を設計に明記

  7. 景観・合意:VR説明資料・地域意匠の設定

  8. LCCA/LCA:費用と炭素の並列評価・発注者合意

  9. 施工安全:仮設のフェイルセーフ・風速/温度限界の明文化

  10. 運用:開通後の清掃・洗浄・点検周期と責任分界を仕様書化


ケーススタディ(設計の差が効いた例・要点抜粋)

  • 沿岸部の合成桁橋:箱桁内除湿+耐候性鋼+表面含浸で塗替周期を倍化。ABCで夜間架設、交通規制は週末2回に集約。

  • 山間部の中小橋更新:プレキャスト床版+UHPC閉合、伸縮装置は少数化して漏水起点を削減。桁端排水を見直し、塩害を根本抑制。

  • 都市内の歩行者橋:パラメトリックで桁高・支間割を最適化し、死角を減らす照明計画とCCTV配管を内蔵。維持費と治安配慮を両立。


90日アクション(設計・発注側の即効プラン)

  • 30日以内:対象路線の気候・水文・地盤の“最新データ差し替え”を完了。BIM/CIMの共通テンプレを整備。

  • 60日以内:既往図面をモジュール化パターン(桁・床版・高欄)に再編し、UHPC閉合の標準ディテールを社内承認。

  • 90日以内:LCCA/LCAの簡易計算シートを導入し、プロポ・入札説明で費用×炭素×通行影響の三点提示を開始。


結び

新たな設計とは、奇抜な形を描くことではありません。気候の不確実性に備え、施工と維持を軽くし、地域と共存し、数字で価値を語ることです。
「つくって終わり」から「使い続けるまで」を同じ図面で設計する――それが、これからの橋梁設計の当たり前になっていきます。

 

 

 


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第5回橋梁工事雑学講座

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~メンテナンスって?~

 

 

つくるだけで終わらない、100年使うための設計

橋は完成した瞬間から、風雨・温度差・塩分・車両荷重・地震・洪水にさらされます。だから橋梁の“本番”は、供用開始後に始まるメンテナンスです。ここでは、現場で役立つ視点に絞って、点検・診断・補修補強・運用の要点を整理します。


1|なぜ今、メンテナンスが要なのか

  • 予防が最安:劣化初期(ひび割れ・塗膜劣化・排水詰まり)で手当すれば、ライフサイクルコストは最小化できる。

  • 性能とリスク管理:安全(落橋・通行止め回避)と機能(耐荷力・走行性)の維持は、地域経済のバックボーン。

  • 人手・予算の制約:限られたリソースで最大効果を得るには、優先度設計データ運用が不可欠。


2|点検は“写真集め”ではなく、仮説づくり

点検の基本

  • 近接目視(定期):2~5年の周期でデッキ・主桁・支承・伸縮装置・排水を確認

  • 詳細点検:腐食・疲労・剥離・漏水など所見に応じ、NDT(非破壊試験)を併用

  • 特殊点検:水中・基礎(洗掘)、ケーブル内部、鋼桁溶接部など

使い分けるNDT

  • 超音波・磁粉・浸透探傷:鋼材の割れ・溶接欠陥

  • 電磁レーダ(GPR)・半セル電位:コンクリート内部の鋼材腐食状況

  • 荷重試験・加速度/ひずみ計測:疲労や剛性低下の推定

  • ドローン/ロープアクセス:近接困難部の省力化

点検は「現象→原因仮説→必要な追加調査→対策案」の小さなPDCA。写真だけを蓄積しても、劣化は止まりません。


3|劣化の定番と効く手当て

コンクリート系

  • ひび割れ・漏水:原因(収縮・曲げ・せん断・防水不良)を判別し、表面含浸・エポキシ注入・止水と排水改修をセットで。

  • 鉄筋腐食(塩害・中性化):断面修復+防錆モルタル、再劣化対策に**表面被覆・亜鉛系犠牲陽極・ICCP(外部電源防食)**の併用。

  • 床版疲労:ひずみ集中部をUHPC(超高性能繊維補強コンクリート)オーバーレイ、せん断補強筋追加、輪荷重対策の舗装更新。

鋼橋系

  • 塗膜劣化・腐食:素地調整→三層塗装(エッジはストライプ塗り)、排水と水切りの改善が長持ちの鍵。

  • 疲労亀裂:孔明け止端処理・添接板・溶接補修、応力再配分。継続モニタリングで再発管理。

  • ボルト・支承:緩み・固着・摩耗。規定トルク再締付け、支承はポット/球面/積層ゴムごとの更新計画を持つ。

桁・吊構造

  • ケーブル・PCグラウンド:ワックス/グリスの状態、破断線検知、乾燥脱湿システム。PCはシース内空隙充填・再緊張

  • 伸縮装置:破損は騒音・漏水の起点。計画的なユニット交換+防水連携。

下部工・基礎

  • 洗掘:水叩き・根固め(被覆ブロック・石張り)、流心変化の監視。

  • 地震対策:落橋防止、座屈拘束ブレース、ダンパ・免震支承の後付け。


4|排水・防水は“最初に効く補修”

最少コストで最大効果を出すなら排水

  • たまり水→塩分・凍害→腐食の負の連鎖を断つ。

  • デッキ防水(シート/塗膜)更新、側溝・桁端の清掃、排水管の勾配・口径見直しをルーチン化。

  • 排水改修は塗替え・断面修復の前にやると延命効果が跳ね上がります。


5|計画は「リスク×重要度」で並べ替える

限られた予算では、**危険確率×影響度(交通量・代替路・社会的損失)**で優先順位を決めるのが合理的。

  • クリティカル度:交通量、緊急輸送路、代替路距離

  • 劣化度:部材ごとの健全度、進展速度

  • 費用対効果:延命年数/コスト、工期・規制影響
    → スコア化して橋梁ストックのポートフォリオ管理へ。


6|運用で寿命を伸ばす

  • 通行規制の設計:夜間・片側交互・可動式防護柵で規制時間を最短化

  • 輪荷重管理:舗装のわだち対策、重量車の偏在抑制(路面標示・ハンプ・路肩保護)。

  • 冬期対策:凍結防止剤は散布箇所を限定し、春に洗浄計画。排水清掃を増やす。


7|データが現場を強くする(BIM/CIM・SHM)

  • センサー常設(SHM):加速度・ひずみ・温度・傾斜・ケーブル振動で異常兆候を早期検知。

  • デジタル台帳:図面・点検記録・補修履歴・塗替え年・支承更新年をデジタルツインに統合。

  • アラート設計:温度や風の影響をフィルタし、閾値超過→現地確認→対策の運用フローを明文化。


8|メンテの安全・品質・環境

  • 作業安全:高所・狭所・鉛含有旧塗膜の除去は、足場と養生、局所排気、血中鉛管理までセットで。

  • 品質管理:塗膜厚・素地粗さ・含水率、コンクリートの塩分量/中性化深さ、支承締付トルクを数値で検査

  • 環境配慮:ブラスト回収・排水処理・騒音粉じん管理。更新材は低VOC・長寿命を選ぶとLCCが下がる。


9|年間の基本ルーティン(例)

  • :冬期薬剤の洗浄、排水・伸縮装置点検、塗替え着手

  • :塗替え・断面修復本格化、床版オーバーレイ、河川基礎の潜水点検

  • :支承・ボルト再締付け、舗装更新、路面排水最終清掃

  • 冬前:落葉回収、凍害対策確認、緊急時対応計画の再訓練


10|90日でできる“延命の第一歩”

  1. 全橋の排水・側溝清掃を実施(写真と位置情報で記録)

  2. 桁端・伸縮装置・支承周りの近接点検で漏水・錆・緩みを洗い出す

  3. 劣化スコア×重要度で上位10%を抽出し、予防補修パッケージ(防水・被覆・再締付)を先行

  4. デジタル台帳を作成(図面・所見・対策・次回予定を一元管理)


まとめ

橋梁メンテナンスは、部材単体の手当てではなく、排水→防水→防食→疲労→基礎までを順序立てて面で解く営みです。
「早く・小さく・確実に」。この三拍子で予防を積み上げれば、通行止めも大型更新も“最後の手段”にできます。

つくる力に、使い続ける設計力を。
それが、100年インフラの最低条件です。


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~環境配慮とデジタル~

カーボンニュートラル、人口減少、激甚化する自然災害。橋梁工事は今、環境配慮×デジタル施工×レジリエンスという三本柱で進化しています。本記事では、現場の最新トレンドと導入メリットをまとめます。🛰️

1. 脱炭素・省資源の工夫 🍃♻️

  • プレキャスト化:工場製作で品質を安定、現場時間を短縮→騒音・粉じん低減。

  • 再生材・長寿命塗装:更新頻度を下げ、ライフサイクルの排出を削減。

  • 養生・混和材:温度管理やスラグ等の活用でCO₂と打ち直しリスクを同時に抑制。

💡 効果:工期短縮=交通影響の軽減、CO₂削減=地域価値の向上。環境配慮は“社会受容性”も高めます。

2. デジタル施工(BIM/CIM)で“先につくる” 🖥️📊

  • 3Dモデル一元化:設計・仮設・施工ステップをモデルで統合、干渉を事前に解消。

  • 施工シミュレーション:送り出し・架設手順、重機可動域、夜間切替の可視化。

  • 出来形・出来高の自動化:点群+モデルで検測を効率化、報告書作成もスピードアップ。

📎 導入メリット

  1. 初期の設計変更を迅速に合意

  2. 再施工の削減でコスト抑制

  3. 記録が“資産化”し、維持管理に直結

3. ドローン・IoTで点検改革 🚁📶

  • 近接困難部の可視化:主桁下面、支承周り、斜材の微細な剥離も高精細で確認。

  • 常時モニタリング:ひずみ・温度・振動センサーで、異常を早期検知。

  • AI画像解析:ひび割れの位置・幅を自動抽出、点検記録の均質化。

結果:足場縮小・通行規制短縮で、地域負担を最小化できます。

4. 省人化・省施工で“強く早く美しく” 🧩🛠️

  • 橋面防水・舗装の一体化で耐久性アップ。

  • 床版取替の機械化:夜間短時間での取替・復旧を可能に。

  • 高力ボルトの軸力管理ツールで均一品質を担保。

👷 人手不足対策にも有効。熟練技の“標準化”で、若手が早く戦力化します。

5. レジリエンス——災害に強い橋へ 🌊🛡️

  • 落橋防止・耐震補強:連結・拘束・免震で震動の入力を制御。

  • 水害対応:橋脚形状の最適化、洗掘対策、流木ガードの検討。

  • 迂回計画:工事と災害の両面で、地域の移動を途切れさせない設計思想が大切。

6. 発注者・住民と“見える化”でつながる 🗣️👥

  • ビジュアル説明:3Dモデルや施工動画で、規制理由や安全対策を共有。

  • 工程の透明性:進捗ダッシュボードで“いつ終わるか”を明快に。

  • 現場見学会:子どもたちへ土木の魅力を伝え、次世代の担い手育成にも。

まとめ ✨

橋梁工事の最新トレンドは、環境負荷の低減・デジタルによる生産性向上・防災力の強化。これらは相互に補完し合い、地域の安心と経済活動を同時に支えます。
当社は、計画立案から3D可視化・施工・点検まで一気通貫でサポート可能。**“強く、やさしく、美しい橋”**づくりを一緒に進めましょう!📞🌉


📩 お問い合わせ
「具体的な工法の比較が知りたい」「既存橋の診断をお願いしたい」など、まずはお気軽にご相談ください。現地確認→最適提案→安全施工まで、責任を持って対応します。🚧✨

 

 

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~“見えない品質”~

橋は、毎日あたり前に渡られる“社会の血管”。その安全と快適さを支えているのが橋梁工事です。新設から補修、耐震補強、維持管理まで——現場では「見えない品質」を積み上げる地道な仕事が続いています。この記事では、橋梁工事の基本サイクルと、品質を決める要点をわかりやすく解説します。

1. 施工計画が8割を決める

  • 調査・診断:路線条件、河川流量、地質、既存構造の劣化度を把握。

  • 工法選定:鋼橋・PC橋・RC橋、現場打ち/プレキャスト、送り出し/架設桁など最適解を比較。

  • 工程と交通規制:通行止め・片側交互通行・夜間施工など、地域と合意形成。

  • リスク管理:出水期・強風・高所作業の安全策を事前に織り込む。

計画段階で「測る・想定する・合意する」をやり切ることが、後戻りの少ない現場づくりに直結します。

2. 安全管理は“型”で守る ✅

  • KY(危険予知)&TBM:毎朝の声出しで“当たり前の徹底”。

  • 墜落・転落防止:二丁掛け、親綱・手すり・梁上通路の設置。

  • 荷重・玉掛け:クレーン計画書、合図統一、立入禁止のゾーニング。

  • 暑熱・寒冷対策:WBGT管理、給水・塩分補給、休憩サイクル。

安全小チェック
[ ] 高所作業許可/教育済み
[ ] 仮設計画と実施工の整合確認
[ ] 夜間照度・視認材・反射ベスト配備
[ ] 緊急時の連絡網・避難ルート周知

3. 品質は「基準×記録×再現性」

  • 溶接・ボルト:母材前処理→適正電流→外観・超音波検査、F10T高力ボルトは軸力管理と再確認。

  • コンクリート:スランプ・空気量・温度管理、打込み時の締固め・養生を徹底。

  • 防食・塗装:素地調整Sa2.5相当→膜厚管理→ピンホール検査で長寿命化。

  • 記録:写真・計測・試験成績書を「時系列で」残し、将来の維持管理に活かす。

“見えない”良さは、完成写真では伝わらない。だからこそ基準と記録が品質の証明書になります。

4. 補修・耐震補強で延命する ️

  • ひび割れ注入・断面修復:原因(塩害・中性化・疲労)を特定して適材適所。

  • 鋼部材補強:添接板、補剛、床版取替、耐疲労対策。

  • 落橋防止・支承更新:地震動に備えた拘束装置、免震・制震デバイス導入。

5. 維持管理は“使いながら直す”運用へ

定期点検(近接目視・ドローン活用)→劣化予測→計画的修繕。ライフサイクルコスト視点で最適化し、予防保全に舵を切るのがトレンドです。

まとめ ✨

橋梁工事は、計画の精度・安全の型化・品質の見える化で価値が決まります。日々の通行を止めずに安全を届ける——それが私たちの誇りです。
ご相談はお気軽にどうぞ。現地調査から最適工法のご提案まで、ワンストップで対応します!

 

 

 

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