ブログ|株式会社寺口建設

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第4回橋梁工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社寺口建設、更新担当の中西です。

 

~環境配慮とデジタル~

カーボンニュートラル、人口減少、激甚化する自然災害。橋梁工事は今、環境配慮×デジタル施工×レジリエンスという三本柱で進化しています。本記事では、現場の最新トレンドと導入メリットをまとめます。🛰️

1. 脱炭素・省資源の工夫 🍃♻️

  • プレキャスト化:工場製作で品質を安定、現場時間を短縮→騒音・粉じん低減。

  • 再生材・長寿命塗装:更新頻度を下げ、ライフサイクルの排出を削減。

  • 養生・混和材:温度管理やスラグ等の活用でCO₂と打ち直しリスクを同時に抑制。

💡 効果:工期短縮=交通影響の軽減、CO₂削減=地域価値の向上。環境配慮は“社会受容性”も高めます。

2. デジタル施工(BIM/CIM)で“先につくる” 🖥️📊

  • 3Dモデル一元化:設計・仮設・施工ステップをモデルで統合、干渉を事前に解消。

  • 施工シミュレーション:送り出し・架設手順、重機可動域、夜間切替の可視化。

  • 出来形・出来高の自動化:点群+モデルで検測を効率化、報告書作成もスピードアップ。

📎 導入メリット

  1. 初期の設計変更を迅速に合意

  2. 再施工の削減でコスト抑制

  3. 記録が“資産化”し、維持管理に直結

3. ドローン・IoTで点検改革 🚁📶

  • 近接困難部の可視化:主桁下面、支承周り、斜材の微細な剥離も高精細で確認。

  • 常時モニタリング:ひずみ・温度・振動センサーで、異常を早期検知。

  • AI画像解析:ひび割れの位置・幅を自動抽出、点検記録の均質化。

結果:足場縮小・通行規制短縮で、地域負担を最小化できます。

4. 省人化・省施工で“強く早く美しく” 🧩🛠️

  • 橋面防水・舗装の一体化で耐久性アップ。

  • 床版取替の機械化:夜間短時間での取替・復旧を可能に。

  • 高力ボルトの軸力管理ツールで均一品質を担保。

👷 人手不足対策にも有効。熟練技の“標準化”で、若手が早く戦力化します。

5. レジリエンス——災害に強い橋へ 🌊🛡️

  • 落橋防止・耐震補強:連結・拘束・免震で震動の入力を制御。

  • 水害対応:橋脚形状の最適化、洗掘対策、流木ガードの検討。

  • 迂回計画:工事と災害の両面で、地域の移動を途切れさせない設計思想が大切。

6. 発注者・住民と“見える化”でつながる 🗣️👥

  • ビジュアル説明:3Dモデルや施工動画で、規制理由や安全対策を共有。

  • 工程の透明性:進捗ダッシュボードで“いつ終わるか”を明快に。

  • 現場見学会:子どもたちへ土木の魅力を伝え、次世代の担い手育成にも。

まとめ ✨

橋梁工事の最新トレンドは、環境負荷の低減・デジタルによる生産性向上・防災力の強化。これらは相互に補完し合い、地域の安心と経済活動を同時に支えます。
当社は、計画立案から3D可視化・施工・点検まで一気通貫でサポート可能。**“強く、やさしく、美しい橋”**づくりを一緒に進めましょう!📞🌉


📩 お問い合わせ
「具体的な工法の比較が知りたい」「既存橋の診断をお願いしたい」など、まずはお気軽にご相談ください。現地確認→最適提案→安全施工まで、責任を持って対応します。🚧✨

 

 

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第3回橋梁工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社寺口建設、更新担当の中西です。

 

~“見えない品質”~

橋は、毎日あたり前に渡られる“社会の血管”。その安全と快適さを支えているのが橋梁工事です。新設から補修、耐震補強、維持管理まで——現場では「見えない品質」を積み上げる地道な仕事が続いています。この記事では、橋梁工事の基本サイクルと、品質を決める要点をわかりやすく解説します。

1. 施工計画が8割を決める

  • 調査・診断:路線条件、河川流量、地質、既存構造の劣化度を把握。

  • 工法選定:鋼橋・PC橋・RC橋、現場打ち/プレキャスト、送り出し/架設桁など最適解を比較。

  • 工程と交通規制:通行止め・片側交互通行・夜間施工など、地域と合意形成。

  • リスク管理:出水期・強風・高所作業の安全策を事前に織り込む。

計画段階で「測る・想定する・合意する」をやり切ることが、後戻りの少ない現場づくりに直結します。

2. 安全管理は“型”で守る ✅

  • KY(危険予知)&TBM:毎朝の声出しで“当たり前の徹底”。

  • 墜落・転落防止:二丁掛け、親綱・手すり・梁上通路の設置。

  • 荷重・玉掛け:クレーン計画書、合図統一、立入禁止のゾーニング。

  • 暑熱・寒冷対策:WBGT管理、給水・塩分補給、休憩サイクル。

安全小チェック
[ ] 高所作業許可/教育済み
[ ] 仮設計画と実施工の整合確認
[ ] 夜間照度・視認材・反射ベスト配備
[ ] 緊急時の連絡網・避難ルート周知

3. 品質は「基準×記録×再現性」

  • 溶接・ボルト:母材前処理→適正電流→外観・超音波検査、F10T高力ボルトは軸力管理と再確認。

  • コンクリート:スランプ・空気量・温度管理、打込み時の締固め・養生を徹底。

  • 防食・塗装:素地調整Sa2.5相当→膜厚管理→ピンホール検査で長寿命化。

  • 記録:写真・計測・試験成績書を「時系列で」残し、将来の維持管理に活かす。

“見えない”良さは、完成写真では伝わらない。だからこそ基準と記録が品質の証明書になります。

4. 補修・耐震補強で延命する ️

  • ひび割れ注入・断面修復:原因(塩害・中性化・疲労)を特定して適材適所。

  • 鋼部材補強:添接板、補剛、床版取替、耐疲労対策。

  • 落橋防止・支承更新:地震動に備えた拘束装置、免震・制震デバイス導入。

5. 維持管理は“使いながら直す”運用へ

定期点検(近接目視・ドローン活用)→劣化予測→計画的修繕。ライフサイクルコスト視点で最適化し、予防保全に舵を切るのがトレンドです。

まとめ ✨

橋梁工事は、計画の精度・安全の型化・品質の見える化で価値が決まります。日々の通行を止めずに安全を届ける——それが私たちの誇りです。
ご相談はお気軽にどうぞ。現地調査から最適工法のご提案まで、ワンストップで対応します!

 

 

 

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第2回橋梁工事雑学講座

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橋梁工事の種類と特徴

~構造と用途を知って橋をもっと身近に~

橋梁工事にはさまざまな種類があり、それぞれに異なる構造や機能、適した設置環境があります。橋の形や設計は、単に美観だけでなく、「どんな場所に、どんな目的でかけるのか?」によって最適なタイプが選ばれています。

この回では、橋梁工事の代表的な4種類──桁橋・アーチ橋・吊橋・斜張橋──を中心に、それぞれの構造的特徴・利点・課題・適用場所について詳しく解説します。


1. 桁橋(けたばし):シンプルで安定感のある基本形

構造の特徴

橋脚と橋桁(道路部分)で構成され、最も基本的な構造の橋。橋桁が橋脚の上に直線的に渡される形状で、力が真下に伝わるため構造が安定しています。

✅ メリット

  • 構造が単純で施工がしやすい

  • コストが比較的低く、工期も短め

  • メンテナンスが比較的容易

⚠ デメリット

  • 支間(橋脚間の距離)が長くなるとたわみやすく、強度に限界

  • 高架橋のような高さや景観的な美しさは出にくい

適した場所

  • 小〜中規模の河川

  • 都市部の短距離橋

  • 工場・住宅地の上部通路など


2. アーチ橋:美しさと構造美が融合した橋

構造の特徴

弧を描くアーチ(曲線)部分に圧縮力を集中させる設計で、地面に押し付けるような力の伝達が可能。古代ローマ時代から用いられる伝統的な構造です。

✅ メリット

  • 弧形による耐荷重性能の高さ

  • 美しいシルエットで景観に馴染む

  • 長期的な使用に適した高耐久性

⚠ デメリット

  • アーチを組むための仮設足場や型枠が大がかりになりやすい

  • 建設コストが高め

適した場所

  • 山間部の渓谷

  • 観光地(景観重視のエリア)

  • 地形的に橋脚の設置が難しい場所


3. 吊橋(つりばし):長大スパンを可能にする柔軟構造

構造の特徴

主塔(支柱)と、主ケーブル・ハンガーロープで構成され、橋桁を吊るす形で支持。大規模な橋梁に使われることが多く、動的負荷にも強いのが特徴です。

✅ メリット

  • 非常に**長いスパン(500m以上)**に対応可能

  • 柔軟性が高く、地震や風に対する耐性も良好

  • 高所での施工に適しており、橋脚を減らせる

⚠ デメリット

  • ケーブルや装置の定期的な点検・メンテナンスが不可欠

  • 主塔やアンカレイジの設置に大規模な基礎工事が必要

  • 工事期間が長く、初期コストが非常に高い

適した場所

  • 海峡、湾、渓谷などの長距離横断

  • 航路や河川で橋脚設置が困難な場所

  • 大都市間の高速道路・鉄道橋


4. 斜張橋(しゃちょうばし):機能性とデザイン性のハイブリッド

構造の特徴

主塔から橋桁に向かって斜めにケーブルを張ることで支える構造。見た目のデザイン性が高く、近年多くの都市部で採用されています。

✅ メリット

  • 高い耐震性・耐風性

  • 構造部材が少ないため、軽量・高強度

  • 景観性が高く、都市景観との親和性がある

⚠ デメリット

  • ケーブルの張力設計や施工に高度な技術が必要

  • 設計・施工ともに複雑で、コストが高くなる傾向

適した場所

  • 都市高速道路や交差点上空

  • 港湾エリア(景観と実用性を両立)

  • 大規模都市開発地域


そのほかの橋梁タイプ

種類 特徴 適用例
ラーメン橋 支柱と桁が一体構造で、地震に強い 高速道路、耐震構造橋
トラス橋 三角形のトラス構造で強度が高い 鉄道橋、長距離陸橋など
可動橋 上下に開閉できる橋 船舶の航行がある港湾部

まとめ:橋の種類を知ることは、社会を知ること

橋梁工事の種類は、単なる「構造の違い」ではなく、自然条件・交通ニーズ・景観・安全性・経済性など多くの要素を反映した選択です。

それぞれの橋には「どんな問題を解決するために生まれたか」という背景があり、工事のたびにその土地に最も適した“答え”が導き出されています。

橋は、人・モノ・時間・文化をつなぎ、支える社会インフラの象徴。だからこそ、橋梁工事は構造物をつくるだけでなく、未来をつくる仕事なのです。

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橋梁工事の基本的な役割と重要性

~人・モノ・地域をつなぐ、橋のちから~

今回は「橋梁工事(きょうりょうこうじ)」の基本的な役割と、社会におけるその重要性について深掘りしていきます。

橋は、ただ“渡るための構造物”ではありません。**地域をつなぎ、人の命や暮らしを支え、経済を動かす“生命線”**として、あらゆる場面で私たちの生活を支えています。


橋梁工事とは?

橋梁工事とは、川・谷・道路・鉄道・海などの自然や人工の障害物を越えて、人やモノの移動を可能にする「橋」を建設・補修・補強する工事のことを指します。

橋梁には、高架橋・アーチ橋・吊り橋・斜張橋・桁橋など様々な種類があり、地域の地形や交通量、耐久性、景観への配慮などを総合的に考えて構造が選ばれます。


橋梁工事の主な役割

① 地域間の交通を確保する

橋は、川や谷などの自然障害を越えるための移動手段の延長です。これにより、都市と地方、住宅地と商業地、観光地などが接続され、日常生活や産業活動をスムーズにします。

② 物流・経済の基盤を形成する

トラック輸送や鉄道輸送が滞りなく行われるためには、頑丈で安全な橋が不可欠です。橋があることで時間とコストのロスを減らし、経済効率を高める役割を担います。

③ 災害時の命の道となる

地震や豪雨などの災害時には、橋が避難ルートや救援活動の動線となります。逆に橋が機能しないと、孤立する地域が生まれてしまうことも。橋梁の耐震性や耐久性は、人命を守るためにも欠かせないのです。


⚠️橋梁工事の重要性

橋梁は、常に過酷な環境にさらされています。風・雨・雪・紫外線、さらには車両の重量・振動・地震の揺れなど、日々多くの負荷を受けています。

そのため、橋梁工事には以下のような点が非常に重要です。

✅ 高い安全性と耐久性の確保

橋梁は一度つくったら終わりではなく、数十年にわたり安全に使い続けることが前提です。高品質な材料と精密な施工技術が求められ、綿密な設計が欠かせません。

✅ メンテナンス性の考慮

橋梁は建設後の定期点検・補修・更新が必要です。最初からメンテナンスしやすい構造で設計・施工しておくことで、長期にわたって安定した機能が維持できます。

✅ 景観や環境との調和

とくに都市部や観光地では、周囲の景観とのバランスも考慮されます。橋そのものが「地域の象徴」になることも多く、機能性と美観の両立が求められます。


橋梁工事がもたらす社会的価値

  • 都市の成長:アクセス性が高まり、住宅地や商業エリアの開発が進む

  • 地域の活性化:農村や山間部にも人が行き来しやすくなり、観光や物流が活性化

  • 防災・減災機能:災害時の避難・支援ルートを確保

  • 国際貢献:日本の技術は海外の橋梁プロジェクトでも高く評価され、インフラ輸出の一翼を担う


まとめ

橋梁工事は、単なる構造物の建設ではなく、「地域と人、経済と暮らし、過去と未来」をつなぐ社会インフラの礎です。

その設計・施工・維持管理すべてにおいて高度な専門知識と社会的責任が求められるからこそ、**公共性の高い「社会を支える工事」**として極めて重要な役割を担っています。

株式会社寺口建設では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

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